性同一性障害

性同一性障害(GID)性別不合(GI)について

「自分らしく生きる」を支える医療

LGBT

井上産婦人科クリニックでは、性同一性障害(GID:Gender Identity Disorder)と診断された方に対して、ホルモン補充療法を行っています。トランスジェンダーの方が自分らしく安心して過ごせるよう、心と身体の両面からサポートしています。

性同一性障害とは、生まれ持った身体の性と、自分が感じる心の性が一致しない状態であり、この違和感は日常生活に大きなストレスをもたらすこともあります。医療的な支援が必要な場面も多い一方で、現在も対応可能な医療機関は限られており、特に北九州市内では相談先がわからず悩まれる方も少なくありません。当院では、そうした方々の力になれるよう、丁寧に寄り添った診療を行っています。

当院でできること

 

トランス女性(MTF)の方には女性ホルモン療法

トランス男性(FTM)の方には男性ホルモン療法

 

身体的変化の希望や体調に合わせて、丁寧にカウンセリングを行いながら治療方針を決定します。ホルモン療法は医療的効果とともに、心理的な安定にもつながる重要な治療法です。

長年の臨床経験と専門的知識を生かし、安全性に配慮しながらサポートいたします。

診断について

性同一性障害の診断は、精神科医による評価と診断書が必要です。

なぜなら、ホルモン治療や性別適合手術などの医療行為は、診断が確定して初めて倫理的・医学的に認められるものだからです。

そのため、当院では、まだ診断書をお持ちでない方については、信頼できる北九州市内の精神科医療機関をご紹介し、適切な診断と支援が受けられるようサポートいたします。

当院が力を入れている理由

「性同一性障害に産婦人科で対応してもらえるとは思わなかった」

そうおっしゃる患者さまが多くいらっしゃいます。

当院の院長は、長崎大学で約10年にわたり性同一性障害の研究と診療に従事し、北九州市立八幡病院でも多数のGID患者さまを診療してきました。長年の臨床経験を生かし、当院では一人ひとりの声に耳を傾け、信頼関係を築きながら治療を進めています。

性同一性障害は決して「特別なこと」ではなく、一定数存在するごく自然な人間の多様性のひとつです。しかし、日本ではまだ十分に理解が進んでいない部分も多く、「誰にも相談できずに一人で悩んでいる」方が少なくありません。

当院では、プライバシーに最大限配慮した上で、真摯にお話を伺い、あなたの「こうありたい」を、私たちは医療で支えます。どうか一人で抱え込まず、まずは一度ご相談ください。